日本の公共図書館における高齢者サービスの変遷及び課題：文献の検討から

本研究の目的は，日本の公共図書館における高齢者サービスに関する研究と実践の時期ごとの特徴 やその変遷を明らかにすることである。CiNii Articles，BIBLIS PLUS，『図書館情報学研究文献要覧』 及びカレントアウェアネスから抽出した 169 件の文献に焦点をあてて検討を行った。その結果，日本 の公共図書館における高齢者サービスに関する研究と実践が「第I期:萌芽」,「第II期:模索と吸収」, 「第III期:多様化」に分けられることが明らかとなった。