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公共図書館における情報リテラシー支援と地域資料のデジタル化

Version 2 2021-05-28, 09:08
Version 1 2021-05-27, 23:25
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posted on 2021-05-28, 09:08 authored by 豊祐 長谷川豊祐 長谷川

 メディアの電子化,パソコンやインターネットの普及,Webによる情報発信・入手の一般化,住民のICTスキル向上など,社会の大きな構造転換に,図書館サービスは適切に対応できているのだろうか。

 本稿では,「調査する住民」をキーワードに本プロジェクト内での議論から,インターネット後の公共図書館における重点サービスとして,情報リテラシー支援と地域資料のデジタル化の2つを論じた。1章では,調査する住民に関しての最近の言説を紹介し,調査を支える基盤の情報リテラシーと,地域資料の収集・提供・共有について述べた。2章,3章では,情報リテラシーと地域資料の概要をそれぞれ紹介した。4章では,情報リテラシー支援と地域資料のデジタル化について,重点サービスの概要を提案した。

 図書館が提供できる資料・情報は,流通している図書・雑誌からインターネット上で流通する資料・情報まで拡大した。現在と将来において,生活インフラとして,インターネットが普通の情報基盤となっている。図書や雑誌の閲覧・貸出だけでなく,ユニークな地域資料や個人文庫のデジタル化は,地域住民だけではなく世界中からの情報要求にも応じることができる。デジタル情報の提供とアクセス,情報リテラシー支援による情報探索スキルの保証により,地域から地球規模まで,調査する住民の要求に応えることは,従来の図書館業務・サービスのノウハウを蓄積してきた図書館にしかできない。地域のため,地域にとどまらない世界のためという理想を実現し,地域にもフィードバックされ,それが共有・連携のサイクルを形成することを期待したい。

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