短期間における連続的301リダイレクトがGoogle検索インデックス更新に与える遅延効果とその代替手法としての404エラーページ活用に関する事例研究
preprint
posted on 2025-05-02, 01:05 authored by 柏崎, 剛背景: 301リダイレクトは恒久的なURL移転を⽰す標準的なWeb技術であるが、スパムやハッキングにおける悪⽤事例(例: 寄⽣サイトのサブディレクトリ貸しにおける転送)への対策として、Googleの評価アルゴリズムが変化している可能性が⽰唆される。特に短期間での連続したリダイレクトに対するGoogleの挙動は不明確な点が多い。⽬的: 本研究では、単⼀ドメイン内において短期間に2回の301リダイレクトを実施した際に、Googleのインデックス更新が著しく遅延する現象を観測した事例を報告し、2回⽬のリダイレクト設定を解除し旧URLを404ステータスとし、カスタム404ページから新URLへリンク設置する代替策の有効性を検証する。⽅法: 対象Webサイト(tsuyoshikashiwazaki.jp)内の特定記事URLを、段階的なURL変更および各段階でのGoogle Search Console‧SERPsデータ観察によって評価。結果: 1回⽬の301リダイレクト直後は新URLが即座にインデックス反映されたが、2回⽬のリダイレクトでは約2週間新URLがインデックス未反映となった。404+リンク誘導戦略への切り替え後、約18⽇で最終新URLがインデックス反映。遅延期間中、旧URLに約740クリック/8620インプレッション、新URLに30クリック/380インプレッションが記録され、機会損失が顕著となった。結論: 短期間での連続301リダイレクトはGoogleインデックス遅延のリスクを増⼤させ、404+カスタムリンクによる代替戦略が有効な場合もあることが⽰唆された。初期URL計画の重要性と安易なURL変更リスクについて警鐘を鳴らす事例である。
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